「おはよう」


「未雨!!」


学校に行くと美月が飛びついてきた。


「もう…心配したんだから…」


ちょっぴり泣きそうな美月…


「だから言ったじゃん。私はいつか死ぬよって。」


「だからそんな簡単に"死ぬ"って言わないの!もう…」


美月…


でも私は死ぬから…


「未雨?未雨!!」


「あっ…ごめん。何?」


「死なないでよ…私を置いてかないでね。残される人の気持ちは…あなたが一番わかってるでしょ?」


「っ…」


でも私は結局何も言えなかった。


だって…死にたいのだから。


そんなことを考える。


「美月。」


「ん?何?」


「美月はひとりじゃないから…ね?」


「ん?どういうこと?」


美月…あんたの周りには色んな人がいるから。


「なんでもないよ。じゃあ。」


いつもなら''明日ね"も言う。だけど今日は言わない。


だって私は今日安らかに眠るのだから。


美月にもお別れをしたし。


今度こそ未練はない。


絶好の死に場所に向かうとしますか。


と私が向かった先はあまり人気のない高い場所。