死にたがり屋の少女は暴走族と・・・

「美月っ。そろそろ倉庫に行こ。」


「うん!!倉庫に行くの楽しみだなぁ〜。みんないい人たちだったし、早く会いたいな〜」


美月…


「本当に、みんないい人だよね…。困るぐらい…」


「うん!!あんなにいい人中々居ないよね。」


なんて少し暗い顔をして、


「私はみんなと関係ないのに前回なんてあんなに良くしてもらって…。」


前回とは放課後にサボってた時に蒼弥が美月を誘ってそのまま倉庫に行った時のことだ。


本当にそうだよ。私だって同じだ。


「って、なんか、今、しんみりしたらダメだねww」


なんて美月は笑顔で言ってくる。


本当に美月は強い子だな。


「そうだよ。今から楽しも?」


と私が言うと


「へぇっ?以外…」


ん?


「以外って何が?」


美月は急に私を見て「以外…」と言ってきた。


「だって…今までなら未雨は絶対に"楽しも?"なんて言わなかったし…」


「そう?」


言ったこと無かったっけ?


「それより、早く行こ。」


と私はあまり考えず美月の手を取り歩き出した。


「そうだね!!」


そう。美月はそうやって笑っとけば良いんだよ。


美月は笑ってないとね。


と思ったことは秘密だ。


だって、それを言うのはかなり恥ずい…。


まぁ、どうせ恥ずかしくたって後々死ぬからどうでもいいけど…


と思いながら学校から離れ、倉庫に向かっていると


ピコッン✩.*˚


と美月のスマホがなった。