【璃羽都side】
「ただいま。」
って言っても、もう寝てるよな?
確か、買い物はもうすんでいるはずだし。
と、キッチンに向かうとシンクの上に1枚のチラシがあった。
ん?
「これ、夏祭りのチラシ…か?」
どこで貰ったんだ?
ってか、未雨は行きたいのか?
そんな事が頭から離れず、あまり寝れなかった。
今日、聞いてみよう。
「それよりもお腹すいたし、コンビニで弁当でも買ってくるか。」
とコンビニで2人分の弁当を買い、弁当を食べていると
未雨が申しわけなさそうに起きてきた。
よしっ。今、聞こう。
「あ、あのさぁ、」
「ん?」
「その…」
俺は結局言えず、ムズムズしていると
「もしかして家から出ていって欲しい?」
未雨はそう言ってカバンを取りに行こうとした。
ちょっ、ちょっいまち!!
「そうじゃない!!ただ…」
「ただ?」
と言おうとした時だった。
いつも通り蒼弥が勝手に入ってきて、結局夏祭りの話はできなかったものの、
「ねぇ、ねぇ、未雨ちゃんってさ祭りとか興味ある?」
「祭り?」
と蒼弥が祭りの話を持ち出してきた。
