死にたがり屋の少女は暴走族と・・・

波瑠は会談室に入ってすぐ


「未雨さん、緑茶で大丈夫っすか?」


と言いながら机に緑茶を置いた。


「全然大丈夫だよ。ありがとう」


礼を言って私は緑茶の缶をあけ、一口のみ波瑠がいつ話し出すのか待っていたが


「……」


「……」


いつになっても話出さない?!


えっ?


話が…あったんだよね?


沈黙の中で色々考えていると


「未雨さん…俺、未雨さんに酷いことを。」


「本当にすみませんでした」


沈黙を破るように波瑠が言い出した。


えっ?


私…謝られてる?


何故?


「えっ?謝るのは私の方じゃ…」


「違うんっす。未雨さんは俺らのことを思って…。なのに俺…」


「未雨さんに向かって''敵"だと…」


あっ…。


交戦の時のことか。


けど、あれはそう思ってもおかしくないと思うけど…。


そんな謝ることじゃ…。


「あれは、私も悪かったし…。波瑠は悪くないよ」


と言うも、波瑠は


「俺が悪かったんっす」


そう言って頭を下げ続ける波瑠。


波瑠…


そんな風に思わせてしまってたなんて…。


私、最低だ。


波瑠がいい子なのは知ってる。責任感が強いってことも遥輝達から聞いてた。


あんなことを言わせてしまったら後々こうなることもわからなくは無かったのに。


私、自分のことばかりで…。


波瑠のこと傷つけてたんだ。


ずっと…。