死にたがり屋の少女は暴走族と・・・

「久しぶり」


私が波瑠に挨拶をすると


「総長、少し未雨さん借りてもいいっすか?」


波瑠は璃羽都に聞き、


「俺は別にいいけど…」


璃羽都がOKを出したため、私は総長室から出て下の階にある会談室に波瑠と向かった。


会談室とはそのままの意味で、話し合うための部屋だ。


もちろん、会談室を使うことは璃羽都に許可をとった。


私になんの話しがあるんだろ…


あの交戦の時、酷いことしたからもう関わりたくないとか?


だから雷鬼から離れろとか言われるのかな?


と思っているともう会談室の前に来ていて


「未雨さん先に入っててくださいっす。俺、お茶持ってから行くんで…」


と言われたので、私は先に会談室に入って椅子に座っとくことに。


ほんとに私、何言われんだろ…。


ちょっと…いや、かなり怖くなってきたな。


もし、ここから出てけ。なんて言われたらどうしよう。


いや、嫌いとか言われたりもするのかな?


次々にわるい方向のことばっかり頭に浮かんでくる。


私…弱くなったな。


前まではこんなこと無かったのに。


誰になんと言われようと、なんと思われようとどうでも良かった。


今でも他人とか、全く話したことない人とかにどうこう思われるのは大丈夫だけど、雷鬼のメンバーになると…怖い。


と思いながら座ってずっと天井を眺めていると


「お待たせしてしまいすみせんっす!」


そう言いながら波瑠が会談室に入ってきた。