死にたがり屋の少女は暴走族と・・・

やばい…どうしよ…


と思っていると


「あぁ。すげぇ…怖い夢だよ」


下を向いてそう言った璃羽都。


「この時期はよく見るんだ。」


「あの夢…見たらさ、寝れないんだよ」


「寝れない。と言うよりもう、寝たくねぇーんだ」


璃羽都…


私はなんも出来ない。


私にできることは本当にないのかな?


と思っていると


「未雨…お前は俺の前から消えないよな?」


いつもより弱々しい声で聞いてくる璃羽都


そんなことを聞くのもその夢のせい?


私でもその不安を少しでも和らげることはできるかな?


「うん。消えない。ずっと一緒にいるよ」


璃羽都に大切な人ができるまで。


私の言葉を聞くと璃羽都はホッとしたような顔をして


「未雨。聞いてくれるか?…俺の話を…」


「お前になら…」


そう言って、璃羽都は私に隣に座るように言い、それから話し出した。