死にたがり屋の少女は暴走族と・・・

…大丈夫。雷鬼のみんなならbaideddoに勝てる。


でも、この状況…雷鬼が不利なはず…。


私が…囮になればこの子達は助かる?


雷鬼のみんなは助かる?


そう考えていると


「殺れ!!俺らが…ウガッ!!」


ゴキッ!!


「この俺たちが…ウゴッ!!」


バキッ!!


次々にbaideddoの人たちが倒れていく。


雷鬼が…雷鬼がおしてる!


これなら…いける!


なんて思ったのはつかの間だった。


「璃羽都…お楽しみはこれからなんだぜ?」


霖也は小さな声で呟いて、ニヤリと笑った。


この笑み…いつもの笑みじゃない…


この笑みは…


…っ?!


「璃羽都!!逃げて!!」


私は霖也がしようとしている事にいち早く気づくことができ、大声で璃羽都に伝えようとするも、距離が遠くて伝わっているか分からない。


お願い。璃羽都…逃げて…


この声が届いて!!


「璃羽都!!逃げてー!!」


私はもう一度そう言うと


「 未雨、残念だな。一足遅かっかった」


嬉しそうな顔をして霖也は私にそう言った。


遅かった?


バァーン!!!!!!!!!!


急に爆発音がし、璃羽都達がいたところを見ると煙で何も見えなかった。


ほんとに…遅かったの?


璃羽都…!!


お願い…無事で…無事でいて!!


手を握りしめて、目をつぶっていると


ギュッ


私の両手を誰かが握った。