死にたがり屋の少女は暴走族と・・・

とうとう…来てしまった。


「外…騒がしいですね。」


あれから数日がたった。


昨日から外が騒がしい。


という事は今日が雷鬼との交戦日になると言うこと。


「みんな、交戦が始まる前に言うけど私にはタメでいいからね?」


「タメ…ですか?」


「うん。私は上の立場の人じゃないし、みんなと対して差はないじゃん?だから、タメでいいよ。」


「って言うか、その方がいい」


私が言うと、拓斗以外はすぐにタメで話し出した。


拓斗はと言うと…


「僕には無理です。タメだなんて…」


と言って結局、拓斗だけは敬語だった。


「拓斗以外はタメになったところで、みんな準備はできてる?」


「みんなで、雷鬼の元に絶対帰ろう。」


私たちはエンジン?みたいなのを組んで霖也を待っていると


ガチャ


と扉が開き


「おい、お前らも来い。」


霖也が私たちを呼びに来た。


「…」


今日はいつも騒がしい蓮と太智も静かだ。


中学生にまでこんな…こんな事をさせて…ごめんね。


私が…何があっても…霖也を潰す。


改めて決意し、霖也について行くと


「やっとこの日が来たぜ。」


「あいつらを潰して、俺らがナンバーワンだ!!」


騒いでいるbaideddoの奴らがいた。


そんなbaideddoの人たちとすれ違い


「おい、お前らはここで座っとけ。」


連れてこられた場所は辺りがよく見える高台だった。


「1歩でも動けば…わかってるよなぁ?」


「そんくらい…わかってる。」


私が霖也と会話していると


ブーン!!ブブーン!!


と無数のバイクの音が。


「この音…総長達です!」


最近聞いた話だが、雷鬼の人たちのバイクはひと工夫されており、バイク音を少し変えているらしい。


だから、雷鬼のメンバーは仲間のバイクがわかるということ。


「確かに…この音は総長だ!!」


みんなが言っていると


「やっと来やがった。」


霖也はニヤリと気持ち悪い笑みを見せて呟いた。