死にたがり屋の少女は暴走族と・・・

久しぶりに笑ったなぁ…。


「ねぇ…4人とも。」


「「ん?何ですか?」」


「5人で生き延びて、絶対に雷鬼の元に帰ろうね。まぁ、私の居場所があるかは分からないけど。」


私が苦笑いして言うと


「未雨さん、大丈夫です!みんなは未雨さんを待ってますから!」


亮一…


「そうですよ!って言うか、未雨さんに文句言った時点で、その人は終わりですからね。」


ん?拓斗…サラッと怖いことを言ってるよ!


拓斗って結構…黒い?


「未雨さん、絶対帰りましょう!」


と太智に言われた。


大丈夫。私には詩雨に、この子達もいる。


でも、このままじゃまたみんなを苦しませてしまうかもしれない。


そう言おうとしたのに


「…」


言葉が一切出てこなかった。


だって…


みんなは信じてるんだ。絶対に雷鬼に帰ることを。


だから、私も諦めない。次こそ成功させる。


そう心に決めて、雷鬼が来るまで待つことにした。


詩雨…詩雨なら"諦めるなんて未雨らしくない"なんて言うでしょ?


だから、私は諦めないよ。