死にたがり屋の少女は暴走族と・・・

「別に私は良いけど…ってか、私の事姫って呼ばないでよ。裏切り者なんだから…」


自分で言っといて自分で傷ついている私は馬鹿なんだろう。


すると太智が私を見て話し出した。


「俺ら雷鬼には姫は今まで居なかったんっす。璃羽都さんが総長になってからですけど。」


「だから、俺らの姫は未雨さん1人なんです。」


「これからも総長が総長である限り、俺らの姫は未雨さんだけです。」


太智…


「俺は、未雨さん以外の人が姫になるなんて認めませんから。」


「それ、俺も!だって、中々こんな美人見つからないし…です?」


蓮…


蓮は敬語が苦手なのか?


"です"の使い方がおかしいような…


「俺も!!だって、未雨さん以外に総長の面倒を見れる人は居ないと思いますし。」


「僕もそうですよ!だって、僕は未雨さんのこと好きですし!!」


みんな…


ってか、拓斗のやつサラッと恥ずかしいことを…


「みんな…ありがと…」


とお礼を言い、


「拓斗、"好き"って言葉は簡単に使ったらダメだよ!」


拓斗に一言いうと


「未雨さんってもしかして…ピュアな人?」


「クールな人だな。なんて思ってたけど…ピュアだったとは…」


蓮と太智が言ってきた。


「う、うるさい!ピュアで悪かったわね!ピュアで!」


私がそう言うとみんなが笑いだし、結局は私まで笑ってしまった。