死にたがり屋の少女は暴走族と・・・

「未雨さん…」


突然名前を呼ばれ振り向くとそこに居たのは


「波瑠…」


「噂で聞きいたけど、本当に敵だったんっすね。」


"敵"…ね…


「…」


「何も言わないって事は本当にそうなんっすね」


少し低めの声を出して、波瑠はこちらに殴り込んできた。


「波瑠…ごめんね。」


私はそう言って波瑠のみぞおちを思いっきり殴った。


「み…う…さん…」


ごめん…波瑠。


ドサッ


「ふぅ…」


やっぱり雷鬼の人たちを傷つけるのは…辛いな。


と思いながら次々に気絶させる。


そろそろいいと思うけど…


詩雨はどこに居るんだろ…


と思い、当たりを見渡すと


「お前さ、打たれ強くね?」


と言う声が後ろから聞こえて後ろを振り向くと


そこには少しフラフラして、息切れしている詩雨が。


詩雨!!


慌てて詩雨の方へ駆け寄ると


誰が詩雨をここまで…


と思っていると


「未雨ちゃん…」


と名前を呼ばれ、私が顔を上げると


「そう…や?」


詩雨と闘っていた相手が蒼弥だということがわかった。


「…未雨?!何かあったのか?」


「そういう訳じゃないんだけど、そろそろだと思って…」


と詩雨を探していた理由を伝える。


「…だな。じゃあ、そろそろ行くか。」


詩雨がこの場をさろうとした時だった。


「まだ俺との交戦は終わってねぇ。」


と言って蒼弥が詩雨の腕を掴んだ。


「交戦?それは今度でもいいか?」


「今度だと?」


「あぁ。今はそれより、大事なことがある。約束は守る。」


と言って詩雨が再び歩き出そうとしたが


「待て。」


詩雨は再び蒼弥に呼び止められてしまった。


「あぁ?」


「約束を守る。って言ったよな?その保証はどうする。」


蒼弥…コイツ変なとこでめんどくさい…。


「保証…か…。んー」


と詩雨は考え込み、


「なら、これを持っててくれよ。」


詩雨は自分の首からネックレスを外した。