優「マスター。ご要件は?」

マ「あぁ。急で悪いんだかお前に長期任務だ。」

優「長期任務?どう言った内容ですか?」

マ「お前には桜崎高校に編入してもらう。」

優「待って下さいマスター!表の者と関われと言うんですか?!」

マ「落ち着けPierrot。話は終わってない。そこの学校の周りで連続殺人事件が多発しているのを知っているか?」


優「はい。噂で耳にしますが詳しくは…。」

マ「そうか。それで調べてわかったことがあったんだ。」

優「それは?」

マ「その事件で殺害された者が全員裏に関わっている者達だと分かったんだ。」

優「裏の者?」

マ「あぁ。だからうちが動こうと思ってな。まだ他の組織はこの事に気づいていないはずだ。今回の仕事はここからだいぶ離れた所での任務だ。ここからじゃ毎日任務に行くのはキツいと思ってな。桜崎高校に編入して欲しいんだ。」

優「分かりました。ですが桜崎高校に編入しなくとも事件は解決できます。編入しなければいけない理由を教えてください。」

マ「学校から何か有力な情報が得られるかもしれない。なにせ桜崎高校の周りで事件が多発しているんだ。関係ないとは思えない。だから高校でも調査して欲しい。これは理由にならないか?」

マスターはずるい。私が仕事の事になると断れないのを知っていてこう言うんだ。これは遠回しに「断るな。」と圧をかけているようなものだ。

優「…分かりました。引き受けます。」

マ「よろしく頼む。荷物は全て向こうに送る。準備しておけ。」

優「はい。分かりました。」

マ「何があるか分からない。くれぐれも本名は表に出すなよ。」

優「はい。では失礼します。」