その時、背後の扉が、激しい打撃音を立てた。

 びくっとして、振り返る。

 扉自体がかなり防護処理されているので、そんなに大きな音ではなかったが、それだけの音が伝わってきているという事は、ドアを銃撃で破壊しようとしているらしい。

 もう、手段を選んでいる暇はない。

 いつこの部屋自体のネットハックを完了されるか判らない。

 麗輝は、ウインドウに表示された手段に従った。