俺の宝物は、お前の笑顔。


ランニングシューズの声優イベント当日がやってきた。


あたしは、髪の毛の一部をくるりと編み込みのお団子ヘアにした。


髪型以外の首から下のほうはと言うと……ママがあたしのお気に入りの服をクリーニングに出しちゃったみたいなので、白と黒のしましまのシャツにジーンズという地味な格好になってしまった。



「愛菜ー」



愛菜は、三つ編みのハーフアップ。
涼しそうな淡い水色のワンピースを着ている。

……せめて、あたしもワンピースにすればよかったかなぁ。
せっかくのなかなか行けないイベントに、しましまのシャツにジーパンって合わないよねぇ。


ほら、現に。
周りを見れば、胸元にリボンをつけたワンピースだったり、フリルがたっぷりついたブラウスを着ている女の子でたくさん。



「おーい、2人ともー」



なぜか言い出しっぺである宗馬も、気だるそうに話しかけながら待ち合わせ場所まで歩いてきた。



「高畑くんは?」



高畑くんがいないことで、愛菜が尋ねてくる。



「すぐ来るよ」