俺の宝物は、お前の笑顔。


映画のことがあって、1ヶ月半が過ぎた。


期末テストももう終わったし、高畑くんは相変わらず、無愛想だし、体育祭でやっていたようにあたしに自分から近づくこともない。


だから、気がつけば体育祭であたしが転んだ際に彼が保健委員のところへ連れて行った話も時間に溶け込み、もうそんな話題はどこにも飛び散っていない。




_____もうすぐ夏休みが始まる。



「ふぅー……」



「愛菜、もうそれ持って帰るの?」



荷物を詰めている愛菜を見て、あたしはそう聞く。



「先生が言ってたもの、この教材は持って帰るようにって。しかも時間割を見ると、ほら」



時間割を見ると、愛菜が詰めている教材はもう夏休み前の授業の欄には書かれていなかった。



「もう授業ないし、ゆりあも持って帰りなよ。夏休み前日に全部持って帰るのきついし」



「そうするー」



あたしは、授業でいつも置いて帰る時に使うロッカーを開けた。