俺の宝物は、お前の笑顔。


「ふうーっ、最高だったぁ!」



「うんうん!」



「ふふふっ」



映画を見終わった後に、宗馬がとびっきりの笑顔で言った後にあたしも見ている最中に飲んでいた残りのジュースを飲みながら、相槌を打つ。


愛菜はいつも通りの控えめな笑い声を上げて、高畑くんは何も言わない。



「あっ、グッズ売り場あるよ」



愛菜が指さしたところでは、ランニングシューズのイラストがプリントされたグッズが置いてあった。



「うおっ、ほんとじゃん!」



宗馬がそのグッズ売り場に飛びついた。


クリアファイル、缶バッジ、アクリルキーホルダー。


確かに目移りするくらい、たくさんのグッズ達がずらりと並んでいた。

あたしも宗馬につられるように、グッズ売り場に近づいた。



「えー、どれにしようかなぁ。こっちもいいし、こっちもいいなぁ」



「金なくなるだろ……」



「それはそうなんだけど……」



どれも素敵なデザインばっかしなんだから、迷うよ。



「た、高畑くんはもう決まったの?」



「缶バ」



「へぇー、なんで?」



「缶バだったらさ、どこにでも付けられんじゃん。しかも安いし」



確かに、アクリルキーホルダーは1100円でクリアファイルは1900円のなか、缶バッジは700円と1番安い。


しかも、缶バッジはバッグとか袋に好きなところにつけられたりから便利だよね。



「あたしも、缶バッジにしよ!」



あたしが缶バッジを取った時に、高畑くんがそっぽを向きながら笑っていた理由は、あたしには分からなかった。