俺の宝物は、お前の笑顔。


「ランニングシューズの映画やるんだけど、見に行こうよ。みんな好きなんだろ?」



「うん、好きだけど……。なんでいきなり?」



宗馬の映画に行く誘いが唐突すぎて、みんな目が点になっている。


……もちろんあたしも。

宗馬から唐突な誘いを受けることは、昔から何回かあったけれど、こんな風に結構な人数に対してしてくることはさすがになかったはずだから。



「体育祭でのちょっとしたご褒美、みたいなやつ!」



「んー……。まあ、断る理由は特にないからいいよ」



「ゆりあが行くなら、わたしも」



あたしの言葉の次に、愛菜が控えめに手を挙げながら答えた。



「お前は?」



「ん……まぁ、じゃあせっかくだし行く」



高畑くんがそう答えると、宗馬はパチっと指を鳴らした。



「おし、決まり!」



……正直、あたしが今日転んだことで周りを騒がせた高畑くんも一緒に映画を見に行くというのは、微妙な気分だ。

まあ、行くのは2人だけじゃないしいいか。