俺の宝物は、お前の笑顔。


翌日。

あたしは、いつもどおり学校に行ったけど、高畑くんは本を読んでいた。


おはよう、って言わない方がいいんだよね?


何も考えないでいると、挨拶しちゃいそうで怖い。


いないって考えればいいのかな?



「たっかはーたくーん!」



「おはよぉ!」



この前と同じように、スカートを短く折った子や、髪をふわふわにしている子が高畑くんのところへパタパタと足音を立てて近づく。



「俺に挨拶なんかしなくていいっつーの」



無愛想に言われたというのに、女の子たちは「キャ〜!」と盛り上がった。


……よくイライラしないでいられるよね。



それとも、あたしの器が小さいの?



「俺は読書してんだから、行った行った」



「邪魔してごめんねぇ?」



首を傾げながら謝り、女の子たちは去っていった。



「今日もかっこいいね〜!」



「ほんとほんと!」



そんなに顔で判断するかなぁ。


イケメンって、どんなに意地悪してもこんな反応されるのかね。