「愛菜、瑠夏、ゆりあちゃん。アップルパイが焼けたわよ」
愛菜ママが、アップルパイを運んできた。
……んー、シナモンとりんごのいい匂い。
バニラアイスまで添えてあって、目を輝かせずにはいられないなあ。
「ありがとうございます! ……あー、美味しい! 相変わらず愛菜ママのアップルパイ、最高です!」
ぺろっと食べられちゃうくらい、美味しい。
愛菜ママのアップルパイは、あたしにとって世界一! って言っていいぐらいなのだ。
「ふふっ、ありがとう」
愛菜も、自分のママのアップルパイが1番の好物といっていた。
まあ、好物にならないわけないよね。こんなに美味しいアップルパイが焼けるママなんて羨ましい。
うちのママが作るものも美味しいんだけど、愛菜ママみたいにずば抜けて得意な料理ってものがないからなぁ。
「瑠夏も! ママのアップルパイ、だーいすき!」
「わたしだって!」
「ありがとう、みんな」
なんだろう、この可愛くて微笑ましいホワホワした光景は。
あたしみたいなテンションがバカ高い女が、ここにいていいんでしょうか?



