「そこのお兄さんお姉さん方、よければ魔女帽とか貸しますんで、フォトスポットで撮りませんかー?」
スタッフさんが、あたし達に声をかけてくれた。
「わあ、いいんですか?」
確かに、フォトスポットの近くのテントには魔女の帽子が並んであった。
あたしと愛菜は、その魔女の帽子をおそろいで被る。
「お姉さん、頭につけるのだけじゃなくてこんなのもありますよ!」
別のスタッフさんが見せてくれたのは、黒猫のぬいぐるみだった。
確かに、魔女といえば黒猫を連れてたりするもんね。
黒猫のぬいぐるみといっても、身につけているアクセサリーや目の形など、少しずつ違いがあって見てるだけでも楽しい。
「じゃあ、この子を」
愛菜は、そう言いながらまるで本物の猫にしてあげるようにそっと抱えた。
愛菜が持った黒猫には、ドット柄のピンクのリボンが首にふんわりと巻かれてあって、青い目の可愛いぬいぐるみだった。
「じゃあ、そっちの魔女さんはどうします?」
「あたしは……無難に箒にしよっかな!」
あたしは、箒を借りた。
「箒でしたら、『はい、チーズ!』の合図でジャンプすると本当に飛んでるように見えて面白いですよ」



