俺の宝物は、お前の笑顔。


教室に戻ると、高畑くんの席には女の子がたくさん集まっていた。



「あのっ、高畑くん! おはよ」



スカートを短く折った子や、髪をふわふわにしている子など、いかにもアニメで出てきそうな美少女ばっかりだ。


頬を赤くして笑顔で話しかけられるも、高畑くんはその子たちを鋭く睨みつけた。



「何か用?」



彼に強そうな目で見られて、女の子達は『あ、あー……』と言葉を詰まらせた。



「いや、挨拶してみたくなっちゃって」



「ふーん」



そう言っただけで、高畑くんはそれっきり女の子の相手をしないで、教室を出て他のところへ行ってしまった。
用がなければ、何にもしなくていいと思ったんだろう。



「あれ?」



取り残された女の子たちは、高畑くんが行った方をじっと見つめている。
みんな、予想外の反応をされたからなのか、目が点の状態だ。


ほらね、やっぱり顔がいいだけなんだよ。



「何、あれ……」



「ちょ、超絶クール?」



「これは……」



「萌えだー!!」



……えぇっ!?