俺の宝物は、お前の笑顔。


文化祭が終わって、2週間が経過した。


もうすぐハロウィンがあり、あたしが住んでいる土地では、子供がいるお母さんがお菓子を作っていろいろな子たちに配ったりする、というイベントが開かれる。


しかもそれだけじゃなくて、近くの公園でハロウィンをテーマにしたフォトスポットもできるのだ。


特に年齢制限もないので、あたしの家でも小さな頃から今でも毎年ママがカボチャプリンを作って、他の子たちに配ったりする。


愛菜ママや宗馬のお母さんも、もちろんお菓子を作るんだけど、本当に美味しくて毎年この日が楽しみでたまらなくなる。



「今年も愛菜ママの、アップルパイが食べられるんだよね!」



愛菜ママのアップルパイは、毎年の楽しみ。

でも、あのアップルパイは他の家の子供たちからも毎年大好評だから、愛菜ママは大変そう。



「わたしも楽しみなんだ、ママのアップルパイ。もちろん、ゆりあママのカボチャプリンも食べたーい!」



「あはは、愛菜ママのアップルパイには敵わないよー」



「そんなことないってばー」



あたしと愛菜は、学校の下校中にそう話している。
あのアップルパイに勝てるようなお菓子は今年もないだろうなぁ。