俺の宝物は、お前の笑顔。


袖川さんは、急に近づいてきてあたしの顔から足までじろじろ見つめてきた。



「袖川さん?」



見終わった後に袖川さんは、ほう、と息を吐いて口を笑みの形に変えた。



「健二のタイプに合ってるね、星野さん」



「タイプって?」



あたしが思わず聞くと、袖川さんは中学時代のことを話してくれた。



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袖川さんが言うには、高畑くんは中学で好きな人はいたらしい。

その好きな人、というのは袖川さんのことではなく、1個上の先輩だった。


それでも高畑くんは、中学時代モテていてタイプもいろいろな女の子が把握していたらしい。


手足が長くて、目が大きくて、明るくて、自分の意見をしっかり言う人。



「中学生のあたしなんて全部当てはまってなかったもの……。手足なんて言うほど長くないチビだし、目もいうほど大きいってわけじゃないし、別に明るくないし、意見をズバッと言える人でもない……!」



そっか……。
確かに、袖川さんはあたしより背が低くてどっちかといえば小柄だ。



「あたしがこうやってマスカラ塗ってるのも、まつ毛に塗ってボリュームアップさせれば、少しは大きく見せられるかなって思って……。カラコンは、親にも目にあまり良くないからって反対されてるから……」



よくよく見ると、袖川さんは目が確かに言うほど大きいってわけでもなく普通の大きさだ。


でも、一応彼女も二重だからアイプチは必要ないもんね。