だけど学校内であんなに派手にやってしまったら見過ごしにはしてもらえなかったみたいで。


運転手の川本さんが警察を呼んだことも大きな原因で、学校側も何らかの処分を下さないといけなかったらしい。


そして、一番最初に手をだしたのが玲生くんだったということで一番重い処分を受けてしまって。


だけど、当の本人は学校が休めてラッキーなんて言って呑気に笑っていたんだ。


幸い大したケガもしていなくてホッと安心したんだけどあまりにも彼の態度があっけらかんとしていて。


開いた口が塞がらないとはまさに、このこと。


あの日彼が学校から帰ってくるまで、こっちは心配で胸がつぶれそうだったのに。


何でもないことのように笑って帰ってきた彼は、私が泣きそうになっていることに驚いていた。


私を気遣ってそんな何ともないふりをしているのかどうか始めはよくわからなかった。


だけど、その翌日から彼はフラフラ町へ遊びに行ってしまうものだからさらにびっくりして。


彼は停学なんて、本当になんとも思っていないみたい。


だって停学って言ったら、自宅謹慎ってことでしょ。