今日から不良王子と同居します。

私は彼に約束したんだから。


玲生くんを守るって、約束した。


その気持ちは、いまだって変わらない。


私は直政くんを知らず知らずのうちにキッと睨んでいた。


「お願い、もう玲生くんを傷つけないで。悪いのは全部私なの」


直政くんは一瞬ショックを受けたような顔をする。


「……それが、君の答えなんだな」


寂しそうにそう言って顔をゆがめる彼。


「ちがう……よ」


ううん、違わない。


「ちゃんと音葉の口から本当の気持ちを聞きたくてここへ来たんだ。
ずっと認めたくなかったけどはじめから音葉の気持ちはわかってた」


「えっ?」


初めからわかってたってどういうこと?


「そいつをぶちのめしたかったのも本心だったけど、それ以上に音葉の気持ちが知りたかった。ちゃんと知っておきたかった」


彼は苦しそうに目を伏せた。


「そしたら、君を諦められるような気がしたんだ」


「ごめん、なさい……」


「そいつが好きなんだろ?」


「でも……だけど私は」


私が選ぼうとしたのは直政くんだよって言おうと思った。