一瞬目の前がチカチカして、凄く痛かった。
「直政、もうやめてこんなこと」
ドサッ。
明日香ちゃんは、持っていたラケットごと直政くんに体当たりしたみたいで勢い余って、ふたりで地面に転んでしまったようだ。
「明日香っ」
喧嘩の興奮状態から、ようやく我に返った直政くんが叫んだ。
「なにやってるんだ、危ないだろ」
「だって、私……直政のこんな姿みたくなかったから」
「……明日香」
「私の知ってる直政はこんなことしない。後輩たちの面倒見もよくて、優しくて、私のわがままにも嫌な顔しないお人好しで……」
そう言いながら、彼女は顔をクシャッとして泣きだしてしまう。
「……」
直政くんは何も言わず明日香ちゃんを支えるように立ち上がらせる。
私はおでこがじんじん痛かったけど、よくみたら玲生くんの首に引っかき傷や顔にも殴られたような跡が生々しくのこっている。
それを見た途端、こらえていた涙が溢れだした。
私のせいで、こんなになるまで我慢していたの?
玲生くんは、直政くんに決してやり返すことはしなかった。
ただ、耐えていただけ。私のために。
「大丈夫?玲生くん、ごめん、ごめんなさい」
「音葉さん……」
「ううっ、ごめんなさい」
ポロポロ涙が出てきて止まらない。
「いいんだ」
「直政、もうやめてこんなこと」
ドサッ。
明日香ちゃんは、持っていたラケットごと直政くんに体当たりしたみたいで勢い余って、ふたりで地面に転んでしまったようだ。
「明日香っ」
喧嘩の興奮状態から、ようやく我に返った直政くんが叫んだ。
「なにやってるんだ、危ないだろ」
「だって、私……直政のこんな姿みたくなかったから」
「……明日香」
「私の知ってる直政はこんなことしない。後輩たちの面倒見もよくて、優しくて、私のわがままにも嫌な顔しないお人好しで……」
そう言いながら、彼女は顔をクシャッとして泣きだしてしまう。
「……」
直政くんは何も言わず明日香ちゃんを支えるように立ち上がらせる。
私はおでこがじんじん痛かったけど、よくみたら玲生くんの首に引っかき傷や顔にも殴られたような跡が生々しくのこっている。
それを見た途端、こらえていた涙が溢れだした。
私のせいで、こんなになるまで我慢していたの?
玲生くんは、直政くんに決してやり返すことはしなかった。
ただ、耐えていただけ。私のために。
「大丈夫?玲生くん、ごめん、ごめんなさい」
「音葉さん……」
「ううっ、ごめんなさい」
ポロポロ涙が出てきて止まらない。
「いいんだ」



