今日から不良王子と同居します。

玲生くんはまたチラッとこちらに視線を走らせる。


私は小さく首を振って、懇願するように玲生くんを見た。


お願い玲生くん、これ以上直政くんを挑発しないで。


「音葉はずっと俺のものだった。おまえがあらわれるずっと前から」


「ああそうかよ」


吐き捨てるように言う玲生くん。不満げに表情を曇らせる。


「お前が相手をしてくれないんなら、そこにいるお前の友達に遊んでもらうけど、それでもいいか?」


直政くんはどうしても喧嘩をしようとしない玲生くんにしびれをきらしたようだった。


「……っ」


直政くんのとんでもない提案に、玲生くんは一瞬言葉を失う。


私も直政くんが脅すようなことをいいだすので、さすがに驚いたし悲しくさえなる。


こんなのやっぱり納得できないよ。


直政くんの言ってることは無茶苦茶だもん。


「マジかよ……きったねえ」


玲生くんはサッと表情を強張らせたかとおもうと、観念したようにフッと笑う。