もう一分一秒だってここにはいられない。
これ以上、明日香ちゃんをまきこんで危険な目に合わせたくない。
それに玲生くんにどんな顔をして会えばいいのか見当もつかない。
今になって、直政くんにだって会わせたくない。
「まだ神崎に会ってないから」
「直政くん、あの、玲生くんのことなんだけど……彼はもうとっくにうちを出て行ってるし、私、彼にはそれ以来一度もあってなんていないよ。だから」
「そう、だから?」
「えっと、だから……」
彼が冷たくそう言い放つので、もう何も言えなかった。
私の言うことなんて一切聞く耳持たないって感じが伝わってきてちょっと怖かった。
玲生くんに聞きたいことって何だろう。
それを聞いたら、おとなしく帰ってくれるのかな。
ふたりが顔を合わせたときのことを想像したら、凄く不安だよ。
「あれ?お嬢様?」
その時、後ろから声がしてハッとして振り返った。
これ以上、明日香ちゃんをまきこんで危険な目に合わせたくない。
それに玲生くんにどんな顔をして会えばいいのか見当もつかない。
今になって、直政くんにだって会わせたくない。
「まだ神崎に会ってないから」
「直政くん、あの、玲生くんのことなんだけど……彼はもうとっくにうちを出て行ってるし、私、彼にはそれ以来一度もあってなんていないよ。だから」
「そう、だから?」
「えっと、だから……」
彼が冷たくそう言い放つので、もう何も言えなかった。
私の言うことなんて一切聞く耳持たないって感じが伝わってきてちょっと怖かった。
玲生くんに聞きたいことって何だろう。
それを聞いたら、おとなしく帰ってくれるのかな。
ふたりが顔を合わせたときのことを想像したら、凄く不安だよ。
「あれ?お嬢様?」
その時、後ろから声がしてハッとして振り返った。



