今日から不良王子と同居します。

だけど、デコルテと背中の露出が多い気がして、恥ずかしいから白いショールで隠しているんだ。


だけど、周りの人たちにくらべたらずっと地味。


もっと、宝石とかたくさん身につけてきた方がよかったかな。


対して、玲生くんはというと目にも鮮やかな紺色のタキシード。


身長も高くてスタイルもいいから、ドキッとするくらいカッコいい。


おもわずうっとりと見惚れてしまいそうになるのを必死で我慢した。


彼はさすがに自分の家だけあって、わりと落ち着いて堂々としたもの。


パーティーにも慣れているようだ。


ううっ、彼が私よりも2歳年下だなんて思えないことは何度もあったけど、今日は余計にそうおもう。


実はここに来るまでにも、びっくりすることがあって。


今朝早くに神崎家からきたお迎え用の高級リムジン。


まず、その長い車体に度肝を抜かれた。


これっておいくらくらいするんだろ。見当もつかない。


その車とは別に神崎家の執事だというおじさんが数名の使用人を引き連れてやってきた。