今日から不良王子と同居します。

おだてられて、上手くノセられたようなような感じだけど、私は渋々オッケーした。


神崎家のパーティーと言えば、ゲストも一流で洗練された方々が多いことで有名なんだよね。


引っ込み思案な私はもともと、そういう場所は苦手だからよっぽどじゃなきゃ行きたくないほうなんだけど。


だけどこの時ばかりは、違ってて玲生くんの育ったところを見てみたいななんて
、ちょっとおもったりもして。


早速、何を着て行こうかなって考えを巡らせていた。


そっか、来週のパーティーほんのちょっと楽しみだな。





「音葉さん、大丈夫？」


「う、うんっ」


「うわ、ガチガチだな。かなり、緊張してるね。ほらリラックスリラックス」


玲生くんは私の手をそっと握り、心配そうに私を見つめる。


「だってー」


ここは神崎家のお邸、玲生くんの家の１階にあるパーティー用のホール。


お邸の外観を見た途端に想像以上にスケールが大きくて、場違いすぎて足がすくんだ。