「どうして?」
「子ども扱いするなって」
ふてくされたように、低い声になる彼。
だけど、つやつやで柔らかそうな頬っぺたをうっすら赤らめるのがなんとも可愛らしい。
「だって子供じゃないの」
いくら大人びて見えても16歳なんだから。
思わずつぶやいたら彼はムッとする。
「……っ」
ついつい正直に言ってしまったら彼は顔をしかめて、クルリと背を向けてしまった。
あ、どうしよ、怒らせちゃったかな。
でもやっぱり心配なんだもん。私の感覚では夜に遊びに行くのなんて考えられないことだし。
ちなみに私の門限は夜7時なんだから。
「玲生くん?」
恐る恐る彼の背中に声をかけたけど振り返ってくれない。
「行ってくる」
「気を付けてね。なにかあったら電話して、車で迎えに行くから」
「……」
「あの、門限は9時に」
男の子だから7時は可哀そうかもと思って精一杯譲歩して9時を提案してみた。
だけど、早足で立ち去っていく彼は返事もしてくれず……。
ううっ、ちょっと鬱陶しいって思われてる?
「子ども扱いするなって」
ふてくされたように、低い声になる彼。
だけど、つやつやで柔らかそうな頬っぺたをうっすら赤らめるのがなんとも可愛らしい。
「だって子供じゃないの」
いくら大人びて見えても16歳なんだから。
思わずつぶやいたら彼はムッとする。
「……っ」
ついつい正直に言ってしまったら彼は顔をしかめて、クルリと背を向けてしまった。
あ、どうしよ、怒らせちゃったかな。
でもやっぱり心配なんだもん。私の感覚では夜に遊びに行くのなんて考えられないことだし。
ちなみに私の門限は夜7時なんだから。
「玲生くん?」
恐る恐る彼の背中に声をかけたけど振り返ってくれない。
「行ってくる」
「気を付けてね。なにかあったら電話して、車で迎えに行くから」
「……」
「あの、門限は9時に」
男の子だから7時は可哀そうかもと思って精一杯譲歩して9時を提案してみた。
だけど、早足で立ち去っていく彼は返事もしてくれず……。
ううっ、ちょっと鬱陶しいって思われてる?



