「見たいのであればいくらでも!あの夜は互いに身体の隅々を見せあった仲ではないですかッ」

「君は…少しは恥じらいというものを持て。
そんな事よりリビングのあの参事は一体どういう事だ?!」

あ……。
窓に目をやると、すっかりと朝日が昇っていた。

小鳥の囀りが聴こえる。何とも爽やかな朝だ。太陽の日差しが入ってきて、とても温かい。

すっかりと寝入ってしまった私は昨日チビひなたと一緒に朝まで眠ってしまっていたんだ。

けれど横を見ても、チビひなたの姿はどこにもない。きょろきょろと辺りを見回していると、樹くんの冷たい言葉が頭を降った。

「陽向ならカレーを食って学校へ行った。」

「えー?もう行っちゃったんですかぁ…?」

カレー本当に食べてくれたんだ。何だか嬉しい気持ちになる。

ルンルン気分でベッドから起き上がろうとした時だった。ドアップで青筋を立てた樹くんの顔が目の前に現れたのは。何て美しい瞳…!

きゅん。

「昨日は夜中に帰って来た。
リビングにはゲーム機とお菓子が散らばっていた」

明らかに怒っている口調だった。ま、まずい!昨日寝る前に証拠隠滅しようとしていたのに、思わず気持ちよくなって眠ってしまったんだ!

「あはは~…」