【完】#ただいま溺愛拡散中ー あなたのお嫁さん希望!ー


えーっと、11足す7だから、うん。18歳だね!
そんな簡単な暗算にも時間がかかる私はやはり頭が悪い。

でも待ってくれって…。

チビひなたが18歳になる時、私は34歳になっている。それを考えるとゾッとした。
え?まさかこいつ私と樹くんが結婚するのは、自分が18歳になるまで許さないとか~~~?

「チビひなた…11年って長くない?」

「でも今の日本の法律上結婚は18歳にならないと出来ないんだぞ。そんな事も知らないの?本当に馬鹿だなぁ」

勝ち誇ったように生意気な口調で言う。
失礼な!私だってそれ位知っている!

「僕が18歳になったらお前と結婚してやる」

「はぁ?!」

声を上げたのは樹くんで、焦ったように私の横に腰をおろしチビひなたと私を引き離す。

「何すんだよぉ、お父さん!」

「陽向馬鹿な事を言うんじゃない。11年も待たせたらデカひなたは34歳だぞ?」

「僕年上好きだし。それにおじいちゃん言ってたもん、愛に歳の差なんて関係ないって」

「あのじじい………また陽向に余計な事を」

「それに11年後お父さんは42歳だろう?もうジジイじゃん。」