「ふっ…私だってたまには綺麗なドレスを着て、お金持ちのお客さんにチヤホヤされたいっての!
はぁ~…でも私レベルじゃあマーメイドのキャストとして働けないしなぁ。
おっぱいだけは合格なんだけどなぁー…」
「あんたにホステスは似合わないわよ。すっごいドジしてお客さん怒らせそうだし…」
「もぉーひっどいなぁー」
「それにしてもあんた最近忙しそうよね?まさか彼氏出来た?」
ぎくり。
彼氏は出来ちゃいないけれど、最近はかおるちゃんの誘いを断りっぱなしだった。
樹くんの事はかおるちゃんにも相談出来ない。だって樹くんに子供が居るのはごく一部しか知られていないトップシークレットみたいだし
本当はこの幸せをかおるちゃんにも報告したかったけれど、それだけは絶対に言えない!
「か、彼氏なんて出来る訳ないじゃん!私樹くん一筋だし」
その言葉にかおるちゃんは頭を抱えだしてしまった。
「もぉーいい加減小鳥遊樹の事は諦めなさいよ。
何だったら私が若手イケメン社長を紹介してあげるから。 あんたは容姿は普通だけど、性格は可愛らしいから結構モテるじゃない。
おっぱいも大きいし」
「いやですー諦めませんー。
それにイケメン若手社長が良い訳じゃないもん。樹くんがいいんだもん!」
「そんなんじゃあ一生彼氏出来ないよ?!」
「べーっだ!」



