「自分とは全然違うって言っていた。真っ直ぐで、ちょっとだけ眩しいって」

「まぶしい…?」

「僕も小鳥遊くんが女性の事をそういう風に言うのを聞くのは初めてで、ちょっとだけ驚いちゃった。
小鳥遊くんはモテるし、女性関係も結構奔放だけど遊んだ女性の事は覚えていない事も多いんだ。
だからひなたちゃんの事はよっぽど印象に残ったと見える」

眩しい。それって太陽みたいって事だよね?
天にも昇って行くような気持ちだった。

「ちょっと…前坂社長、あんまりひなたを調子に乗らせるような言葉を言わないでよ…」

メロンソーダーアイス乗せは最高だ。真っ赤なさくらんぼも乗っていて色合いも良い。甘い×甘いなんて最高かよ。

一気に飲み干して、立ち上がる。 前坂社長の手をぶんぶんと握ってお礼を言う。
その様子にかおるちゃんはやっぱり頭を抱えていた。

やっぱりチビひなたの参観日は絶対に潜入しよう。迷っていたけれど、迷うくらいなら自分のやりたい事をして後悔を残さない。

きっと樹くんを怒らせちゃって、ご褒美の動物園デートはなくなるだろう。
でもそれでもいい。樹くんが大切にしているチビひなたが笑ってくれるなら。