「そういや今日、お風呂入ってるときに見たんだけど、その、女の子同士でどうするのか……」



夕方から何も食べていないからと、それまでお酒もおつまみもすごいスピードで食べていた澪ちゃんの手が止まった。

いきなりそういう話を振られて困っているのかもしれない。

恥ずかしくて顔は見れないんだけど。



「ねえ、あれってどうなの? さすがに痛いの?」

「さぁ? 私入れる側だからわかんないです」

「入れる側なの!?」

「おわっ、びっくりした」



大きい声を出したせいで澪ちゃんがたじろぐ。



「えー、澪ちゃんはそういうの持ってるんだ」

「……まぁ一応」

「女の子が好きなんだもんね」


ーーもうすでに誰かとしたことがあるのかもしれない。
そう思うと勝手に傷つく自分がいる。



「なんですか、人を女好きみたいに。
好きになったのはミカさんだけですよ」



枝豆を食べながら、むぅっと頬を膨らませる。