私と澪ちゃんは頭一つ分くらいの身長差がある。

ヒールを履いているということもあるのだろうが、澪ちゃんは全体的にすらりとしていてモデルのような佇まいだ。

さらに同性の私から見ても、見惚れてしまうほど綺麗な顔立ちをしている。



「大丈夫だよ、ありがとね」



澪ちゃんの顔を見上げて笑って見せる。

痛々しいものを見るかのように、澪ちゃんの顔が歪んだ。泣き笑いのような顔だった。



「一つ、お願いがあるんですけど」



私の頭から手を離して、澪ちゃんがすぅっと息を吸い込んだ。



「よかったら、私と付き合いませんか?」



小さいけれど意を決したような、はっきりとした口調。



生まれて初めて、女の子から告白されてしまった……?