お昼は洋食だったからという理由で、駅前の居酒屋チェーン店へ行くことになった。
少人数用の半個室に通されて、向かい合って座る。
「ほんとは来週の火曜日が終わってから誘うつもりだったんですけどね」
「明日も仕事だし」と茜ちゃんがメニューを広げる。
「ミカさん、何食べます? あ、お酒どうします?」
「ビール飲もうかな」
「じゃあ私も飲んじゃお」
タッチパネルを操作して、生ビールと料理をいくつか注文していく。
「ーーさっきの、早坂さんですけど、」
届いたビールジョッキを持ちながら茜ちゃんが言いづらそうにする。
「すみません、聞こえちゃいました」
「そう」
「やっぱり付き合ってたんですね」
「少しの間だけだよ」
はぐらかすようにビールを飲む。
空っぽの胃にじわじわと滲みて、ぎゅっと捻られるような感覚がして熱くなる。
「ミカさんは今、別の人と付き合ってるんですよね」
「うん」
「それ、言ったほうがいいんじゃないですか?」
ーー言って、納得するだろうか。
別れてからまだ1ヶ月も経っていない。
しかも相手は女の子だ。
冗談だと思われそう。
少人数用の半個室に通されて、向かい合って座る。
「ほんとは来週の火曜日が終わってから誘うつもりだったんですけどね」
「明日も仕事だし」と茜ちゃんがメニューを広げる。
「ミカさん、何食べます? あ、お酒どうします?」
「ビール飲もうかな」
「じゃあ私も飲んじゃお」
タッチパネルを操作して、生ビールと料理をいくつか注文していく。
「ーーさっきの、早坂さんですけど、」
届いたビールジョッキを持ちながら茜ちゃんが言いづらそうにする。
「すみません、聞こえちゃいました」
「そう」
「やっぱり付き合ってたんですね」
「少しの間だけだよ」
はぐらかすようにビールを飲む。
空っぽの胃にじわじわと滲みて、ぎゅっと捻られるような感覚がして熱くなる。
「ミカさんは今、別の人と付き合ってるんですよね」
「うん」
「それ、言ったほうがいいんじゃないですか?」
ーー言って、納得するだろうか。
別れてからまだ1ヶ月も経っていない。
しかも相手は女の子だ。
冗談だと思われそう。

