もっともだと思った。
でもそれを澪ちゃんに対してできない自分がいる……。
嫌われたくなくて、ワガママになれない。
昼休みが終わりに近づいてきた。
会計のためにレジに並んでいたら、茜ちゃんが後ろで呟くように言った。
「意外ですね。ミカさんから彼氏の話を聞くと思ってなかった」
「私、彼氏って言ってないよ?」
「あれ、違いました? じゃあ好きな人ですね、ミカさんの好きな人」
クイズの正解を言い当てるかのように茜ちゃんが笑う。
「付き合う前とか付き合った直後って、すごく楽しいけど急にそれまで気にしてなかったこととか小さいことが不安になりますよね」
エレベーターのボタンを押しながら、さらに続ける。
まさか会社の後輩とこんな話をするとは思わなかった。
言ってよかったのか、今さら考えてしまう。
付き合おうと思ったのは好きだから?
嫌われたくないって思ってるのは、離れたくないから?
会えなくなるのは、嫌だな……。
勝手に泣きそうになっている自分も嫌だ。
でもそれを澪ちゃんに対してできない自分がいる……。
嫌われたくなくて、ワガママになれない。
昼休みが終わりに近づいてきた。
会計のためにレジに並んでいたら、茜ちゃんが後ろで呟くように言った。
「意外ですね。ミカさんから彼氏の話を聞くと思ってなかった」
「私、彼氏って言ってないよ?」
「あれ、違いました? じゃあ好きな人ですね、ミカさんの好きな人」
クイズの正解を言い当てるかのように茜ちゃんが笑う。
「付き合う前とか付き合った直後って、すごく楽しいけど急にそれまで気にしてなかったこととか小さいことが不安になりますよね」
エレベーターのボタンを押しながら、さらに続ける。
まさか会社の後輩とこんな話をするとは思わなかった。
言ってよかったのか、今さら考えてしまう。
付き合おうと思ったのは好きだから?
嫌われたくないって思ってるのは、離れたくないから?
会えなくなるのは、嫌だな……。
勝手に泣きそうになっている自分も嫌だ。

