「ミカさん、最近、暗いですね」
いつものように昼食をカフェでとっていると、茜ちゃんが苦笑しながら聞いてきた。
「さすがにこう何日も元気ないところを見ると、聞かずにいられなくなります。
何かあったんですか?」
あの日以来、澪ちゃんとは連絡を取っていないし、SARASAにも顔を出していない。
「友達と、ケンカしちゃって」
関係ない相手ほど、こういう話はしやすいのかもしれない。
愚痴にならないように茜ちゃんに言ってしまった。
自分に悪癖があること。
それを澪ちゃんが改善しようとしてくれたこと。
申し訳なくて距離を置こうとしてしまったこと。
でも離れたくなくて、結局前みたいに、話したいこと。
「言ってみたら、私すごくワガママだね……。
自分のことだけどさすがに引く」
「ていうか、悪癖のひとつやふたつ、誰にでもあると思いますけどね。
どうしてミカさんが、そのお友達に対してそこまで申し訳ないって思ってしまうのか謎です」
「時間のムダだと思っちゃうんだ」
「はい?」
「こういう自分に付き合ってくれてる時間がね、ムダだと思っちゃうの。
私と一緒にいる間、違う人と付き合ってたらもっと楽しいことがあるんじゃないかって」
「……ムダかどうかは、ミカさんが決めることじゃないでしょう」
いつものように昼食をカフェでとっていると、茜ちゃんが苦笑しながら聞いてきた。
「さすがにこう何日も元気ないところを見ると、聞かずにいられなくなります。
何かあったんですか?」
あの日以来、澪ちゃんとは連絡を取っていないし、SARASAにも顔を出していない。
「友達と、ケンカしちゃって」
関係ない相手ほど、こういう話はしやすいのかもしれない。
愚痴にならないように茜ちゃんに言ってしまった。
自分に悪癖があること。
それを澪ちゃんが改善しようとしてくれたこと。
申し訳なくて距離を置こうとしてしまったこと。
でも離れたくなくて、結局前みたいに、話したいこと。
「言ってみたら、私すごくワガママだね……。
自分のことだけどさすがに引く」
「ていうか、悪癖のひとつやふたつ、誰にでもあると思いますけどね。
どうしてミカさんが、そのお友達に対してそこまで申し訳ないって思ってしまうのか謎です」
「時間のムダだと思っちゃうんだ」
「はい?」
「こういう自分に付き合ってくれてる時間がね、ムダだと思っちゃうの。
私と一緒にいる間、違う人と付き合ってたらもっと楽しいことがあるんじゃないかって」
「……ムダかどうかは、ミカさんが決めることじゃないでしょう」

