澪ちゃんがお茶を飲んでいると、タイミングよくウェイターが来て空いた皿を下げていった。
もう15時を過ぎているのに、店内には相変わらず人が集まっている。
「あ、もうひとつ聞きたいことあった」
「なんですか?」
食べ終えたサラダの皿をテーブルの端に寄せて、向かい合った澪ちゃんとの距離をつめる。
「……女の人同士のあれってどうやるの?」
ひっそりこっそりと、耳打ち。
澪ちゃんは目を丸くしたあとクスクスと笑った。
「なんで笑ってるの?」
「だってミカさん、真剣に言うから」
「聞かれたら恥ずかしいかなって」
「まぁそりゃそうですよね」
コップに刺さったストローを指で弾いて、澪ちゃんが言った。
「そういうお店に行けばちゃんとその行為のための道具がありますよ、心配しないでください」
ーーえ、いや。
「私、そんなつもりで言ったんじゃないよ?」
「そうなんですか?」
意地の悪い顔で澪ちゃんが見つめる。
そしてさっきの私のように距離をつめて小さな声で言った。
「私は今すぐにでもミカさんとしたいですけどね?」
上目使いでじっと見つめられる。
変なタイミングで店員が750グラムの肉の塊を持ってきた。
心臓がばくばく言ってる。
そんな私をよそに、澪ちゃんは目の前のステーキに歓声をあげていた。
もう15時を過ぎているのに、店内には相変わらず人が集まっている。
「あ、もうひとつ聞きたいことあった」
「なんですか?」
食べ終えたサラダの皿をテーブルの端に寄せて、向かい合った澪ちゃんとの距離をつめる。
「……女の人同士のあれってどうやるの?」
ひっそりこっそりと、耳打ち。
澪ちゃんは目を丸くしたあとクスクスと笑った。
「なんで笑ってるの?」
「だってミカさん、真剣に言うから」
「聞かれたら恥ずかしいかなって」
「まぁそりゃそうですよね」
コップに刺さったストローを指で弾いて、澪ちゃんが言った。
「そういうお店に行けばちゃんとその行為のための道具がありますよ、心配しないでください」
ーーえ、いや。
「私、そんなつもりで言ったんじゃないよ?」
「そうなんですか?」
意地の悪い顔で澪ちゃんが見つめる。
そしてさっきの私のように距離をつめて小さな声で言った。
「私は今すぐにでもミカさんとしたいですけどね?」
上目使いでじっと見つめられる。
変なタイミングで店員が750グラムの肉の塊を持ってきた。
心臓がばくばく言ってる。
そんな私をよそに、澪ちゃんは目の前のステーキに歓声をあげていた。

