「澪ちゃん、決まった?」
「はい、いえ、ちょっと待ってください」
「ははっ、どっち」
「もうちょっと考えます」
映画館の隣に隣接するショッピングモールの中にあるファミリーレストラン。
お昼過ぎということであまり人はいないだろうと思っていたけれど、さすが休日、かなりの時間を待たされてようやくテーブルについたと思ったら、思いの外、澪ちゃんがメニューを見ながら何を食べるかで悩んでいる。
「何が食べたいの?」
「この大きいハンバーグかステーキかで迷ってるんですけど……」
澪ちゃんが指差したメニューは、育ち盛りの男子高校生が好みそうな質より量を重視した料理だった。
「750グラムって書いてあるけど……」
「え、いけますよ?」
「ほんとに?」
信じられない。
そんな細い体のどこに750グラムの肉の塊が入るというのか。
「ステーキにします。
この後お仕事あるし、お腹いっぱい食べなきゃ」
澪ちゃんはそう言うと店員を呼ぶ小さな機械のボタンを押した。
「はい、いえ、ちょっと待ってください」
「ははっ、どっち」
「もうちょっと考えます」
映画館の隣に隣接するショッピングモールの中にあるファミリーレストラン。
お昼過ぎということであまり人はいないだろうと思っていたけれど、さすが休日、かなりの時間を待たされてようやくテーブルについたと思ったら、思いの外、澪ちゃんがメニューを見ながら何を食べるかで悩んでいる。
「何が食べたいの?」
「この大きいハンバーグかステーキかで迷ってるんですけど……」
澪ちゃんが指差したメニューは、育ち盛りの男子高校生が好みそうな質より量を重視した料理だった。
「750グラムって書いてあるけど……」
「え、いけますよ?」
「ほんとに?」
信じられない。
そんな細い体のどこに750グラムの肉の塊が入るというのか。
「ステーキにします。
この後お仕事あるし、お腹いっぱい食べなきゃ」
澪ちゃんはそう言うと店員を呼ぶ小さな機械のボタンを押した。

