長いお預けをくらって、いい加減もどかしさで頭がおかしくなりそうだった。
私は何度も澪ちゃんの名前を呼んで訴えているのに……。
酸欠で反応が鈍くなると弱いところをいじられて起こされる。
でも絶対に最後までしない。
それを何度も繰り返す。
まるで私の反応を楽しむように。
「……あぁっ」
快感が少しずつ積み重なって、下腹部に力が入る。
背中がぞくぞくとあわだって、頭から爪先まで電気が走ったように小刻みに震えた。
澪ちゃんがため息のように大きく息をついた。
「あーあ」と嘲笑するような口ぶりに、羞恥で顔が熱くなる。
力の抜けた足を持ち上げられる。
「……あ、待って、まだ……」
「ダメ」
澪ちゃんが入ってくる。
何度も焦らされた挙句すでに限界を迎えたせいで、ようやくという気持ちと、もうこれ以上はいらないという気持ちが混ざる。
耳元で澪ちゃんの乱れた呼吸を聞きながら、溺れないようにしがみついて、何度も喘ぐ。
ーー朝……?
解除し忘れたアラームがリビングの方で鳴っている。
もう少し眠っていたいのに。
少し機嫌を悪くしながら起き上がる。
まだ寝ている澪ちゃんを起こさないように飛び越えて、アラームを止めてテレビをつけてからキッチンに立つ。
一度澪ちゃんが絶賛してくれたおかげで、少しずつ料理をするようになった。

