「あ、そうだ」
夕飯を食べ終えて、部屋着に着替えてからテレビの前でくつろいでいたら、使った食器を片付けてくれた澪ちゃんが、腕まくりをしていた袖を直して思いついたように言った。
「はい、鍵。
明日、俺仕事でいないから渡しておくね」
キーホルダーも何もついていない、ピカピカの鍵を手渡される。
「え、なんで?」
「なんでって、ミカさんしばらくここにいるでしょ」
「あ、澪ちゃんが仕事の日は自分の家に帰ろうと思ってた……」
そう言うと澪ちゃんが眉間にシワを寄せた。
「ダメだよそんなの。ちゃんとここに帰ってきて」
隣に座ってギュッと抱きしめられる。
「夜は1人にさせちゃうし、帰ってくるの夜中だから申し訳ないんだけど」
「……うん」
「ミカさんと一緒にいたいから」
髪を撫でられる。
擦り寄った澪ちゃんの息が耳にかかる。
それがくすぐったくて肩が動いてしまった。
「ワガママ言ったね、俺」
「そんなことないよ」
甘えるように笑う澪ちゃんが愛しくて、背中に手を伸ばした。
すると、さっきまでの可愛さがすっと消えて、
「そう? じゃあ一緒に住んでくれる?」
面白がるような声の後、耳たぶを甘噛みされた。
反射的に体を離すと、笑いをこらえるような微妙な顔をしながら澪ちゃんがこちらを見ていた。
「昨日言ったじゃん俺、半永久的にいてほしいって」
「あれ、冗談かと思ってた……」
「まさか。冗談であんなこと言わないでしょ」
体を引き寄せられてキスをする。
澪ちゃんが私の服の裾から手を入れた瞬間、給湯器が警告のように鳴り出した。
「……お風呂、入ってきていい?」
「うぅ」と悔しそうなうめき声を聞きながら、肩に寄りかかる頭を撫でる。
夕飯を食べ終えて、部屋着に着替えてからテレビの前でくつろいでいたら、使った食器を片付けてくれた澪ちゃんが、腕まくりをしていた袖を直して思いついたように言った。
「はい、鍵。
明日、俺仕事でいないから渡しておくね」
キーホルダーも何もついていない、ピカピカの鍵を手渡される。
「え、なんで?」
「なんでって、ミカさんしばらくここにいるでしょ」
「あ、澪ちゃんが仕事の日は自分の家に帰ろうと思ってた……」
そう言うと澪ちゃんが眉間にシワを寄せた。
「ダメだよそんなの。ちゃんとここに帰ってきて」
隣に座ってギュッと抱きしめられる。
「夜は1人にさせちゃうし、帰ってくるの夜中だから申し訳ないんだけど」
「……うん」
「ミカさんと一緒にいたいから」
髪を撫でられる。
擦り寄った澪ちゃんの息が耳にかかる。
それがくすぐったくて肩が動いてしまった。
「ワガママ言ったね、俺」
「そんなことないよ」
甘えるように笑う澪ちゃんが愛しくて、背中に手を伸ばした。
すると、さっきまでの可愛さがすっと消えて、
「そう? じゃあ一緒に住んでくれる?」
面白がるような声の後、耳たぶを甘噛みされた。
反射的に体を離すと、笑いをこらえるような微妙な顔をしながら澪ちゃんがこちらを見ていた。
「昨日言ったじゃん俺、半永久的にいてほしいって」
「あれ、冗談かと思ってた……」
「まさか。冗談であんなこと言わないでしょ」
体を引き寄せられてキスをする。
澪ちゃんが私の服の裾から手を入れた瞬間、給湯器が警告のように鳴り出した。
「……お風呂、入ってきていい?」
「うぅ」と悔しそうなうめき声を聞きながら、肩に寄りかかる頭を撫でる。

