布がこすれる音の後、顔の横に服が落ちてきた。
目が慣れてきて澪ちゃんの輪郭をつかんだ。


ーーあぁ、本当に、そうなんだ……。
なんで今まで気づかなかったんだろう。

じっくりと見る暇もなく、突然、足を持ち上げられる。



「あっ、ーーあぁっ」


唐突に流れ込んできた感覚に耐えきれず、近づいてきた澪ちゃんの体に手を回す。



「……我慢してた? 中、触ってないのにすごい」

「んんっ」



耳元で澪ちゃんの声が聞こえる。
ずっと服の上からだったから、澪ちゃんの体温がこんなに高いなんて知らなかった。
胸も腕も、中も、触れるところ全部が熱い。

呼吸がままならないのに口を塞がれて、顔を背ける度に正面を向かされる。



初めてしたときと全く違う感覚に、溺れそうなくらいはまっていく。