「大丈夫だよ」
「ミカさんも飲む? やめとく?」
「飲みたい」
持っていた缶を手渡された。
「おもしろいのやってないねえ」とリモコンを操作してテレビの番組表を見ながら、澪ちゃんが私の後ろにくっつく。
缶を開けてビールを飲んでいたら自然とお腹に手が回って、澪ちゃんの方へ体が倒れた。
ーーあ、胸がない。
この前までは後頭部に柔らかいものが当たっていたことを思い出した。
「ちょっと待って、ミカさん熱ある? 顔やばい!」
体が離れて澪ちゃんが叫んだ。
「ちが、なんか意識しちゃって、さっきから、」
「なにを?」
「澪ちゃんが男なんだなぁとか、今も、胸ないし……」
「あぁ」
「恥ずかしい、どうしよう……」
俯いて手元の缶ビールを見つめていたら、顎を引き寄せられてそのままキスをされた。
「なん、」
「誘ってんのかと思って」
「……えぇ」
「あぁもう、こんな早い時間にするつもりなかったのに」
「全部ミカさんのせいだよ」と、澪ちゃんがテレビを消してリモコンをテーブルに放り投げた。私の手から飲みかけの缶を引き抜く。
「ミカさんも飲む? やめとく?」
「飲みたい」
持っていた缶を手渡された。
「おもしろいのやってないねえ」とリモコンを操作してテレビの番組表を見ながら、澪ちゃんが私の後ろにくっつく。
缶を開けてビールを飲んでいたら自然とお腹に手が回って、澪ちゃんの方へ体が倒れた。
ーーあ、胸がない。
この前までは後頭部に柔らかいものが当たっていたことを思い出した。
「ちょっと待って、ミカさん熱ある? 顔やばい!」
体が離れて澪ちゃんが叫んだ。
「ちが、なんか意識しちゃって、さっきから、」
「なにを?」
「澪ちゃんが男なんだなぁとか、今も、胸ないし……」
「あぁ」
「恥ずかしい、どうしよう……」
俯いて手元の缶ビールを見つめていたら、顎を引き寄せられてそのままキスをされた。
「なん、」
「誘ってんのかと思って」
「……えぇ」
「あぁもう、こんな早い時間にするつもりなかったのに」
「全部ミカさんのせいだよ」と、澪ちゃんがテレビを消してリモコンをテーブルに放り投げた。私の手から飲みかけの缶を引き抜く。

