どういうものを使うのか見てもいいか聞いたら、「そんな今見るもんじゃないでしょ」とたしなめられた。

隠すように頭を布団で覆われる。

しばらくしてから澪ちゃんも布団の中に入ってきた。
ぴったりと自分の足の間になにか当てられていることがわかる。

緊張で喉が鳴る。



指とは比べ物にならないくらいの痛みが、私の中に入ってきた。



「ぁっ」

「……ミカさん、息したほうがいいよ」



息というより、声が出てしまう。
というより声を出しながらじゃないと、苦しくて空気を吐けない。

内臓を押し上げられて、隙間なく埋め尽くされる感覚。

澪ちゃんが腰を引く度に、臓器も一緒に出そうだと錯覚する。


これが気持ちいいとは到底思えないのに、澪ちゃんの顔がずっと近くにあって充足感で満たされる。