抱きかかえるように寝室へ運ばれる。


遮光カーテンと暗い色のシーツのせいで、真っ暗に見える部屋。

まだ目が慣れていないから、お互いの輪郭がわからない。

ベッドに座ると、両手を上げるよう言われて服を脱がされる。



「澪ちゃんは脱がないの?」

「……まぁそのうち」



不満がこぼれそうになる口を塞がれる。

背中に感じるシーツの冷たさに少し驚く。



「ーーっ」



また前回と同じところでつまずく。



「……やっぱり痛い?」



強がって首を振る。

前はこれ以上できなかったから、今回は何があっても我慢しようと決めていた。

中を探られるように指が動く感覚。
関節を曲げるたびに音がこぼれ出す。



「……んぅっ」



指と同じくらい、澪ちゃんの舌が体中をせわしなく動く。

あまりのくすぐったさと極度の緊張で、意識が飛びそうになってくる。

唐突に、ぬるりと指が引き抜かれた。



「……そろそろ入れていい?」



目が慣れてきて、ここで初めて澪ちゃんと目が合う。

こくりと頷いてみせる。

伝わったのか、澪ちゃんが笑った。