日に日に増える傷を隠すために昨年の夏から

カーディガンを着るようになった。

正直暑くてどうしようもないが、

傷を見られるよりはマシだった。

今日のご飯はどうしようかと冷蔵庫を開く。

幸いにも豆腐が一丁残っている。

ご飯を炊いて、食卓に座る。

「いただきます」

小さな声が狭い部屋に響いた。