「さーくーまー、ここだろー?」

ガンガンと扉を乱暴に蹴られる。

「まーたこんなところで飯食ってんのー?

きったねぇな」

「そこきれいにしてやるから

ちょっと待ってろよー」

蛇口を捻る音が聞こえ、

廉人は食べかけのパンをしまって身構えた。

ーーー瞬間。


ザパーーーーーーン


ものすごい音が廉人に降りかかり、

大量の水が廉人の肌を濡らした。

「ギャハハハハハ!どう?佐久間。

きれいになった?」

そう言って笑う声と濡れて貼りついた

カーディガンが気持ち悪くて

手元の袋をギュッと握る。